第51回理学療法士国家試験午後18
50歳の男性。閉塞性動脈硬化症。
300 m程度の歩行ごとに下肢の痛みのため5〜6分の休息をとる。
座位や立位時に痛むことはない。
理学療法で適切なのはどれか。
1. 寒冷療法
2. 極超短波療法
3. トレッドミル歩行練習
4. PNF による最大抵抗運動
5. 弾性ストッキングによる圧迫療法
この問題でASOについて解説をしました。
似たような感じを受けるTAOについても記載しますね。
ASO(閉塞性動脈硬化症)
下肢動脈硬化による慢性閉塞性疾患の総称
下肢の慢性虚血→間欠性跛行→虚血進行で壊死
50歳以上の男性、HBP、DM、下肢動脈の拍動減弱
(治療)歩行、抗血小板薬、血管拡張薬
このようにASOは下肢の動脈硬化が原因で、間欠性跛行が特徴となります。
なので正解は3ですね。
間欠性跛行には運動療法と服薬で症状が改善するケースがあります。
一方、
TAO(閉塞性血栓血管炎:Buerger病)
四肢遠位の中~小動脈に好発
血管炎による動脈狭窄・閉塞、血栓形成による虚血
40歳以下の男性喫煙者
手指、足趾の強い虚血症状(潰瘍・壊死)
基礎疾患なく喫煙で増悪
(治療)禁煙、抗血小板薬、血管拡張薬
TAOは上記の通り四肢遠位の血管炎により手指、足趾に症状が出ます。
喫煙により症状が増悪するのが特徴です。
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